カナダドル
カナダは、オーストラリアと同じく豊富な資源を保有しております。なので、やはり、原油価格に相場が影響されやすいです。また、アメリカと大陸続きもあって、最大の貿易国はアメリカであり、非常にアメリカドルに影響を受けやすくなっています。
G7にも加盟しており、イギリスと同じく、原油産出量が高いため、中東地区で緊張が高まるとカナダドルの価値は高まります。
しかも、カナダの総輸出額に占める対米輸出額の割合は8割以上と、非常に高くなっております。このように、カナダは米国との経済関係が非常に強くなっているため、米国経済が堅調なときは、それがカナダ経済にも良い影響を与えるとの見方からカナダドルが買われるケースや、逆に米国景気が後退しているときは、それがカナダ経済に悪影響を与えるとの見方からカナダドルが売られるケースが時々見受けられます。
1992年には、北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟し、米国との経済的な結びつきがいっそう強まりました。なので、アメリカが対円高ドル安対策を行ったとき、その影響を強く受け、一時58円台を記録しました。その後、カナダ経済は好景気となりましたが、アメリカ経済の不況の波を受けまたもや下落しました。2000年以降原油価格が高騰し、高値を維持したことによりカナダドルが高値で取引されるようになり再び100円大で取引されるようになりました。
2007年には、15年ぶりとなる115円台を更新しました。
現在、アメリカのサブプライム問題を受け、100円台を割る場面を迎えましたが、2008年4月に入り、再び、100円台になりました。